2021-09-01から1ヶ月間の記事一覧

詩「ちょうちょ」

「ちょうちょ」 張り詰めた空気が、布団の中に入らないように、ずっと閉じこもっていた。そして、もう真っ暗ではなくなって、少し白ばんだ視界に、体が震えていた。布団を強く握りしめる。でも、喉が渇いた。 顔を恐る恐る覗かせると、誰もいないワンルーム…